子供が緑茶を飲めるのはいつから?「カフェイン」の影響とは
子供が緑茶を飲めるのはいつから?
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身体に良いと言われる緑茶。しかし、子供に飲ませるとなると、「いつから飲めるの?」「カフェインは大丈夫?」と心配な方が多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、子供が緑茶を飲めるようになる時期や、緑茶に含まれるカフェインの影響を紹介します。お子さんに緑茶を飲んで欲しいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
「緑茶は何歳から」は決まっていない
緑茶には「何歳から飲める」「生後何カ月までは飲めない」などという決まりはありません。一般的には、早くても生後12~18カ月の離乳食完了期ごろから、遅くて3歳を過ぎてから、という家庭が多いようです。ちなみに、離乳食を始める前の0歳児はミルクと赤ちゃん用の水&麦茶のみ、3カ月ごろからは赤ちゃん用のジュースの一部が飲めるようになります。緑茶は様子を見ながら保護者の判断であげる必要がありますが、少なくとも離乳食を始める前の赤ちゃんに緑茶を飲ませるのは控えた方が良いでしょう。
緑茶に含まれる「カフェイン」に注意
緑茶を子供に飲ませるのに注意が必要が理由は、緑茶に「カフェイン」が含まれているからです。カフェインとは何か、カフェインの子供への影響などを紹介します。
「カフェイン」とは
カフェインとは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆、ガラナなどに含まれる、苦味を持つ自然の成分です。コーヒー、お茶、紅茶、ココア、チョコレートなどに含まれています。ヒトなどに対して興奮作用を持つため、眠気覚ましや集中力アップ、疲労感の減少などの目的で摂取されることもあります。
カフェインの子供への影響
カフェインをたくさん摂取すると、脳への刺激が強くなり、めまいや心拍数の増加、不眠などの興奮状態や、下痢や吐き気、嘔吐などを引き起こすことがあります。また、カフェインの作用が消失すると、今度はうつ状態や不安感、だるさなどが強くなるようです。そんなカフェインをまだ脳が未発達の子供が摂取すると、大人の何倍もの影響を受けてしまいます。
日本は子供へのカフェイン摂取量を定めていませんが、カナダ保健省は2010年にカフェイン摂取に関する注意喚起を行い、「子供はカフェインに対する感受性が高いため、4~6歳の子供は最大45mg/日までとする。」としました。(参照:食品に含まれるカフェインの過剰摂取について|厚生労働省)この値などを目安にしながら、過剰摂取に十分注意しましょう。
緑茶に含まれるカフェイン量
緑茶にはほうじ茶、煎茶、玉露、玄米茶など様々な種類があり、種類によって含有するカフェイン量も異なります。「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)」 によると、ほうじ茶や煎茶には100mlあたり約20mg、玄米茶には100mlあたり約10mg、玉露には100mlあたり約160mgのカフェインが含まれているとのことです。ちなみに赤ちゃん用も販売されている麦茶は大麦を原料としているため、カフェインは含まれていません。
子供に緑茶をあげるなら?
カテキンやビタミンCなど、栄養価の高さでも注目を浴びる緑茶。子供に緑茶を飲ませてあげたいという方も多いはずです。そんな場合は、以下の3点を意識してみてください。
飲みすぎないようにする
子供が緑茶好きで飲みたがる場合でも、カフェインの摂取量を考えて飲む量を控えめにすることが大切です。例えば朝昼晩と飲ませるとカナダの基準値「4~6歳の子供は最大45mg/日」を容易に超えてしまう可能性が高いのではないでしょうか。飲みすぎないようにして、ルイボスティーやジャスミン茶、麦茶などのノンカフェインのお茶で代用しましょう。
薄めてあげる
薄めることにより、同じ量のお茶でもカフェイン含有量を下げられます。また、子供は味覚が敏感なので、緑茶の苦味は刺激が強いことが多いです。薄めると苦味が和らいで、飲みやすくなるでしょう。
うがいにもおすすめ
緑茶に含まれる「カテキン」はウイルス対策に効果的だと言われていますが、さらに、カテキンの中にはウイルスに付着する成分が含まれていると言われています。つまり、緑茶は飲まなくても、喉をうがいするだけでメリットがあるのです。4~6歳ごろのガラガラうがいができる子供なら、飲むためではなくうがい用として緑茶を与えるのも良いのではないでしょうか。
子供にいつから緑茶を飲ませるか考えてみよう
子供が緑茶をいつから飲めるのか、はっきりしたルールなどはありません。しかし、「カフェイン」の影響や、苦味が強いことを考えて、早くても1歳ごろまでは待った方が良いでしょう。カフェイン摂取量や濃さを調節して様子を見ながら与えるようにしてみてください。
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