湯呑みでお茶を頂く際のマナーについて

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普段何気なく飲んでいるお茶。しかし、少々かしこまった場で出てくる煎茶を頂く際に、飲み方のマナーが分からなくて困ってしまう人は多いでしょう。今回は蓋付きの湯呑みでお茶を飲む場合のマナーについてポイントや注意点を解説します。また、お茶と共に出されるお菓子の食べ方についてもご紹介します。いざという時に慌てたり、知らないうちにマナー違反になっていたりしないように、マナーを覚えておきましょう。

蓋付き茶碗・湯呑みでお茶を頂く際のマナー

かしこまった場では蓋付きの茶碗や湯呑みが出てくることも少なくありません。そのため、蓋付き茶碗や湯呑みでお茶が出てくると、戸惑ってしまう人も多いでしょう。蓋付きの湯呑みでお茶を飲む場合のマナーを挨拶から順番に見てみましょう。

挨拶

まずはお茶を出してくれた相手に挨拶をします。「頂きます」「頂戴します」と、短くても良いのでお礼の言葉を言うのを忘れないようにしましょう。

蓋を開ける

左手を茶托にそっと添え、右手で蓋のつまみを持って開けます。この際、茶碗内に溜まった水滴が相手の方へ飛ばないように、ゆっくりと自分側から開けるようにします。

蓋を置く

取った蓋は溜まった水滴を湯呑みの中に落としてから、裏返して両手で持ちます。裏側を上にした状態で茶碗の右側に置きましょう。

お茶を頂く

湯呑みを両手で持って、お茶を頂きます。その際、一気に飲み干すのはNGです。味や香りを楽しみながらゆっくりと頂きましょう。また、大きな音を立ててすするのもマナー違反になってしまうので普段すすって飲みがちな人は気を付けましょう。女性の場合は口紅が湯呑みに付かないように注意が必要です。もしもついてしまった場合はそっと指でぬぐい取りましょう。

お菓子を頂く際のマナー

お茶と一緒にお菓子が出された場合、お菓子の食べ方にもマナーがあります。お菓子を頂く際のマナーは、煎茶と茶道、お菓子の種類によっても変わることがあります。それぞれできちんとマナーを守れるように、チェックしておきましょう。

お菓子を頂くタイミングは煎茶道と茶道で異なる

お茶の道は大きく分けて「煎茶道」と「茶道」の2つに分かれます。煎茶道は煎茶（葉茶）を急須に入れてお湯を注ぐ式作法で、茶道は粉末茶を茶筅で混ぜる式作法です。そして、煎茶と茶道ではお菓子を頂くタイミングが異なります。

茶道ではお菓子が先に出され、食べ終わったタイミングでお茶を頂きます。これは、口の中に甘味を残してから抹茶を頂くことで、抹茶の旨味が引き立つためです。対して煎茶は煎茶が出てからお菓子が出されるので、煎茶を先に頂きます。お菓子が先、あるいはお茶と一緒に出されることもありますが、お菓子を先に食べるのはNGなので気を付けましょう。

生菓子の頂き方

生菓子は添えられている黒文字（竹製の楊枝のようなもの）で一口大に切り分けながら、一口ずつ口に運びます。この時、大きく切ってしまうと口を大きく開けなければならず、みっともない印象になってしまいます。生菓子を食べる際は、ほんの少し開けた口から入る程度に小さめに切るようにしましょう。

干菓子・おまんじゅうの頂き方

干菓子やおまんじゅう、最中など、黒文字で切りにくいお菓子は手で食べます。ただし、手で持ったお菓子にそのままかぶりつくのは野蛮な印象で良くありません。生菓子同様、一口で食べられるサイズに割りながら食べましょう。

お茶を頂く際のマナーを身に着けておこう

目上の人の家にお呼ばれしたり、格式あるお茶屋さんでお茶をしたりと、お茶を頂く際のマナーが必要とされる場は意外と多いもの。マナーを知らず、うっかりマナー違反をしてしまうと、相手から「みっともない・・・」「マナー知らず」と思われてしまいます。マナーを身に着けておけば、いざという時に慌てなくて済みますよね。ぜひ、今回の記事を参考にお茶やお菓子を頂く際のマナーを頭に入れておいてください。