お茶っ葉を使い回した場合の注意点について

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昔から「宵越しのお茶は飲んではいけない」と言われているように、お茶っ葉を何度も使い回していると食中毒になってしまう可能性があります。健康にもよく、美味しい緑茶を安心して楽しむために、お茶っ葉を使い回す際の注意点について確認しましょう。

お茶っ葉は何回まで使い回しできる？

いくらお茶っ葉の使い回しすぎると食中毒になってしまう可能性があるとはいえ、1回お茶を淹れただけでお茶っ葉を捨ててしまうのはもったいないですよね。ここでは、お茶っ葉を使い回して使う際の目安や、注意点をご紹介します。

基本的には3回まで

お茶っ葉は3回まで使い回しができます。日本茶は、「甘・渋・苦」を味わうのが基本とされており、一煎目で甘み、二煎目で渋み、三煎では苦味を味わうことができます。このように、それぞれ異なる美味しさを楽しめるのもまた緑茶の魅力と言えるでしょう。

使い回しの際は食中毒に注意

3回まで使い回しができるとはいえ、最初にお茶を淹れてから3〜4時間たったお茶っ葉は回数に関わらず取り替えなければなりません。お茶っ葉に含まれるカテキンという成分には抗菌作用があることで知られていますが、1回目のお茶を淹れた時点でそれらはお湯に溶け出してしまいます。そして、お茶っぱに残ったタンパク質の腐敗がさらに進んでしまうのです。

また、カテキンも時間が経つとタンニンという物質に変化し、消化不良や下痢、吐き気を引き起こしてしまう可能性があります。このように、「宵越しのお茶は飲むな」という言い伝えは、食中毒を防ぐための昔からの人々の知恵から生まれた言い伝えなのです。

作り置きのお茶は大丈夫？！

お茶っ葉を使いまわすのを避けるために、お茶をたくさん作り置きしておこうと考えている方も多いのではないでしょうか。水筒にお茶を入れて1日中持ち歩いているというケースもあるでしょう。そこで、ここでは作り置きのお茶の日持ちについてみていきましょう。

少なくとも当日中には飲み切ろう

基本的に、作り置きのお茶は当日中に飲み切る必要があります。なぜなら、お茶は酸素や熱、光などによって変化しやすいとてもデリケートなものだからです。

また、お茶っ葉に含まれているタンパク質は、アミノ酸などの旨味成分でできています。しかし、このタンパク質は温度やpHの変化で簡単に変化してしまうことでも知られています。そのため、長時間常温で置いておくと、味や香りが損なわれてしまうだけでなく、食中毒に繋がる危険もあるため注意が必要なのです。

作り置きのお茶を美味しく保つ方法

作り置きのお茶は変化しやすいため、保存方法に気をつける必要があります。ここでは、作り置きのお茶を美味しく保つための方法をご紹介します。

冷たいお茶の場合

常温のお茶を持ち歩くと、変色したり香りが落ちたりしてしまう可能性があります。そのため、寒い時期でなければ、しっかりと冷やして保存するのがおすすめです。お茶を淹れたらすぐに冷やし、ロックアイスと一緒に水筒などに入れるのがよいでしょう。お茶が氷で薄まるのが嫌だという方は、お茶で作った氷を使用するのがおすすめです。

温かいお茶の場合

寒い時期に温かいお茶を持ち歩きたいという場合には、保温性の高いボトルを活用するのがポイントです。なぜなら、保温性に欠けるボトルの場合には、お茶が30℃〜40℃までぬるくなり雑菌が繁殖してしまうからです。保温性の高いボトルを選ぶことで、夕方まで温かいお茶を楽しめるだけでなく、雑菌の繁殖も抑えることができるでしょう。

まとめ

今回は、お茶っ葉の使い回しや、作り置きのお茶に関する注意点についてご紹介しました。お茶っ葉はとてもデリケートなものなので、使い回しには十分注意を払うようにしましょう。

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