煮出し方でお茶の美味しさは変わるの？

この記事を読むための時間：3分

夏場は冷やして冬場は温めて飲むことが多いお茶ですが、煮出し方によっては体調を崩す原因になります。また、お茶の種類によって煮出し方が変わるので、美味しくお茶を飲むのであれば知っておいて損はありません。この記事ではお茶の煮出し方、また水出しとの違いについても解説します。

温かいお茶を飲むときは煮出し方が大事

寒くなってきたり体を温めたいときは、温かいお茶が飲みたくなりますよね。最近はティーバッグを使って飲む方も多いですが、家族が多い場合は煮出して作る方が早く、実際にされている方も多いでしょう。しかしながら、煮出し方によっては風味が損なわれたり苦みが出たりするので、正しい方法を知ることが大事です。また、煮出して終わりではなく、保存方法にも注意しましょう。

煮出し方はお茶の種類によって変わる

煮出し方はお茶の種類によって異なります。ここでは種類別に最適な煮出し方を紹介します。

番茶

番茶をに出すときは、まずお湯を沸騰させて高温のお湯を使うことがポイントです。お湯が沸騰したら火を止め茶葉を入れます。入れ終わったら火をつけ、濃さを確認しながら30秒～1分ほど煮出します。良い感じの濃さになったら茶葉を取り出しましょう。茶葉がパックに入っている場合は少し長めに煮出すのがおすすめです。

どくだみ茶

健康茶として有名などくだみ茶はデトックス効果が高く、健康ブームの昨今では人気が高まりつつあります。どくだみ茶の煮出し方は番茶同様、まずはお湯を沸かすことです。お湯が沸いたら弱火にし茶葉を入れます。どくだみ茶はゆっくり煎じることが重要なので、この状態で約20分煮出していきます。これを行うことで味や成分が効果的にお湯に溶け出します。そして良い感じの濃さになったらすぐに茶葉を取り出してください。

麦茶

老若男女問わず人気なのが麦茶です。誰しもが1度は作ったことがあるでしょう。そんな麦茶の煮出し方は、他のお茶同様まずはお湯を沸騰させます。お湯が沸いたら茶葉を入れ3分ほど煮出します。濃くなりすぎないように様子を見てくださいね。時間がきたら火を止め30分ほど置きます。茶葉パックを使う場合は1時間ほど置くのがおすすめです。

水出しと煮出しだとどちらが美味しいの？

煮出すのが面倒で水出しでお茶を作る方も多いでしょう。「同じお茶だし変わらないのでは？」と思われますが、微妙な違いがあります。まず、水出しだと水道水のカルキ抜きができないので不純物が混ざります。どうしても水出しで作る場合はミネラルウォーターを使うのがおすすめです。

 

煮出す場合は水の殺菌ができるので安心して飲めるメリットがあります。その反面作るのが面倒なのと、火力によっては味が渋くなることもあります。どちらが美味しいかは人それぞれですが、衛生面では煮出す方が良いと言えるでしょう。

煮出し方の注意点

ここでは煮出し方の注意点について解説します。

常温で冷まさない

煮出したお茶をすぐに冷まさないのは危険です。なぜなら雑菌が繁殖し腐りやすくなるからです。そのため、煮出した後は氷を入れたりすぐに冷蔵庫に入れるなりして急速に冷ましましょう。こうすることでお茶が長持ちします。

茶葉を入れっぱなしにしない

煮出した茶葉を入れっぱなしにするのはやめましょう。確かに味が濃くなって美味しくなる印象を受けますが、入れっぱなしはNGです。なぜなら苦み、渋みが強くなり美味しさとはかけ離れてしまうからです。適度な濃さになったらすぐに取り出して美味しさをキープしましょう。

煮出し方ひとつでお茶の味が変わる

お茶の煮出し方ひとつでも大きな違いがあります。それは茶葉の種類だったり方法だったりとさまざまですが、少しでも美味しく飲むためには欠かせないものです。自分だけでなく家族や来客に「お茶の美味しさが何か違う」と思わせられるような煮出し方をマスターしてくださいね。