緑茶を作り置きする際の注意点

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いつでも飲めるように、茶葉やパックを使って緑茶を作り置きしている方も多いはずです。しかし、「作るときや保管時の注意点はある？」「どれくらい日持ちするの？」といった点が気になるという方も多いのではないでしょうか？そこでこの記事では、緑茶を作り置きする際の注意点を紹介していきます。よく緑茶の作り置きをしている方はぜひチェックしてください。

常温の緑茶はできるだけその日のうちに飲もう

作ったまま常温で放置した緑茶は、できるだけその日に飲むことをおすすめします。古くからの言い伝えにも「宵越しのお茶は飲むな」とあるほど。ここでは、その理由を紹介します。

酸化しやすい

緑茶に含まれるカテキン類やポリフェノール類などは、自身が酸化することで周囲の酸化を防ぐ「抗酸化作用」を持っています。つまり、緑茶に含まれるこれらの成分自体が酸化しやすいのです。酸化は熱や空気に触れることで進むので、常温でも進みやすいと考えられます。酸化したお茶は健康に悪いわけではないと言われていますが、風味が変化して味が落ちてしまうので注意しましょう。

雑菌が繁殖することも

緑茶を入れている容器に菌が残っていたり、お茶パックに菌が潜んでいたりして、雑菌が繁殖することも考えられます。お茶には抗菌作用があるため傷みにくいと勘違いしやすいですが、菌の栄養になる成分も含まれており、決して痛みにくいことはありません。特に、ボトルなどに直接口をつけて飲んだうえで常温で保存した場合、雑菌は急速に増えてしまいます。口をつけずに冷蔵庫で保存した場合でも、2～3日を目安に飲みきるのが良いと言われています。

作り置き緑茶を淹れる時のポイント

続いて、緑茶を作り置きする際に意識したいポイントを紹介します。

急速冷却する

常温で保管すると酸化や雑菌繁殖につながるため、すぐに冷やすのがおすすめです。理想的なのは、やかんのまま氷水などにつけて急速冷却（急冷）すること。また、急冷すると旨味・甘み成分の「テアニン」や「ビタミンC」が壊れないため、美味しいお茶になるとも言われています。お茶の色も変化しにくくなり、綺麗な緑色が長持ちするのも嬉しいポイントです。

常温で保存しない

急冷はできなくても、常温で保存しないことが大切です。作った緑茶は必ず冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。雑菌が最も増殖しやすい温度は25〜35度と言われているため、特に夏は注意が必要です。表面に膜状のものができていたり、沈殿物が見えたりした場合は、痛んでいるサインである可能性が高いので飲むのをやめておきましょう。

パックや茶葉は取って保存する

パックや茶葉を入れたまま保管している方もいるかもしれません。しかし、パックや茶葉は付着していた雑菌がお茶の中で増える原因になるほか、茶葉に含まれる「たんぱく質」が腐敗していきます。お茶を淹れたあとはすぐに取り出してから冷蔵庫に入れて保存しましょう。

お茶の種類による傷みやすさの違い

お茶の種類によって、傷みやすさにも少々差があると言われています。緑茶をはじめ、ウーロン茶、紅茶などの「カテキン」を含むお茶は比較的傷みにくく、麦茶や黒豆茶などのカテキンを含まない雑穀茶は傷みやすいと言われているのです。冷蔵庫で保存して2〜3日で飲みきることを前提としても、麦茶より緑茶の方が作り置きに向いていると言えます。

緑茶はポイントを押さえて作り置きしよう

緑茶を作り置きする際の注意点について紹介しました。記事内でも紹介しましたが、抗菌作用があるため傷まないと誤解しやすい緑茶も、酸化や雑菌繁殖などによって痛むものです。できるだけ傷みにくい工夫をしつつ、数日で飲みきるようにすることをおすすめします。緑茶の作り置きは、ぜひこの記事を参考にしながら作ってみてください。